この記事は
- 自分はHSP(繊細すぎる人)なのではないかと思っている。
- 生きづらさを解消したい
- 自分に合うHSPの本を探している
そんな方に向けて書いています。
こんにちは。元管理職、現人事労務担当やのでぃがーです。
今回は、中島輝著 繊細すぎる自分の取扱説明書 を読んだ感想を書いていきます。
繊細すぎる自分の取扱説明書 はこんな本です
この本の著者の中島輝さんは、
心理カウンセラーで、自己肯定感アカデミー代表、自己肯定感の第一人者だそうです。
独学でカウンセリングやコーチングを学び、重度な方から著名人まで15,000人を超えるクライアントにカウンセリングを行ってきています。自己肯定感に関する著書も数多く出版されています。
そのため、この本の中でも繊細すぎる人と自己肯定感の関係について多く言及されています。
繊細すぎる人が才能を活かすには、自己肯定感を高めていくことが必要であり、
そうすることで、
他人を大切にしながら他人に振り回されない自分軸を手に入れることができると言っています。
この本では、繊細すぎる人が持っているスペシャルな才能を活かすために、
ステップ1 自己認知 「繊細すぎる人」について知りましょう
ステップ2 「自分がどんなタイプの繊細すぎる人か」を調べリフレーミングしましょう
ステップ3 どんなときに「繊細さの影響が出るか」を把握しましょう
ステップ4「繊細さ」の活かし方を学び、才能を発揮していきましょう
の4つのステップに分けて記載されています。
ステップ4は「繊細すぎる人あるある」とその対応策が中心に記載されています。
しかも人間関係、体質、仕事、思考、トラウマといった分野に分けて、全部で32個もあります!
次にあげるポイントはステップ4の中から選んでいます。
繊細すぎる自分の取扱説明書 のポイント
繊細すぎる自分の取扱説明書を読んで参考になったポイントは
- 人からみられている、意識されている気がして、本領を発揮できない
- おっくうでなかなか行動に移せない
- 一つのことが気になると、ずっとそのことを考えてしまう
- 何かを決めるとき、ついつい人の意見に頼ってしまう
の4つです。
では、順番に内容を紹介していきます。
人からみられている、意識されている気がして、本領を発揮できない
繊細すぎる人の「刺激の受けやすさ」が影響して、
「見られているかもしれない」という感覚が神経をたかぶらせてしまいます。
特に自己肯定感が低くなっているときは、感じている視線に過剰反応し、
「いつも以上に力を発揮しなければ…」と自分を追い込み、疲れてしまいやすいそうです。
そんなときは自分の力で今できていることではなく、周囲の人の目に注意が向いてしまっています。
パーソナルスペースに物理的な境界をつくることで周囲の視線を防いだり、
仕事が終わってから自分をいたわる回復のための時間を持つことが大切だそうです。
また、脳神経科学の研究から睡眠不足だとネガティブになりやすいことが明らかになっていて、
自己肯定感が下がり、ものごとのネガティブな面により強く反応するようになるそうです。
自己肯定感が下がっているかも、と感じたときは特に意識して睡眠をとるようにしたいですね。
おっくうでなかなか行動に移せない
やるべきことを先送りしてしまうのは、繊細すぎる人の完璧主義者な面が影響しているといいます。
完璧にやろうとしてうまくいかなかった経験の直後など自己肯定感が下がっているとき、
完璧主義者な面が本人の行動にブレーキをかけてしまうそうです。
行動に移させないときは、感情の現在地が苦しい位置にあり、かつ、自己肯定感が下がっています。
そんなときは自分の感情をどう変化させていくかがポイントになるそうです。
決して「できない自分がダメ」なのではなく、
「やらなちゃいけないことを先送りにしてしまうほど、感情の状態が悪いだけ」と捉えることが大事です。
このような状況を避けるためには、感情の波形を高い状態で安定させることが重要です。
感情が下がることを避けられればベストですが、感情が下がるタイミングで逆に感情が上がるような対処法を取り入れることも有効だそうです。
具体的な方法としては、感情の状態が悪くなりそうなときに、好きな音楽を聴くとか、好きな匂いのアロマを嗅ぐといったことが考えられます。
一つのことが気になると、ずっとそのことを考えてしまう
一つの物事について、たくさんの異なる観点から捉え、
じっくり考えられるのは繊細すぎる人の持つ長所の一つであると言えます。
繊細すぎる人の「深く処理する」特性が影響していて、
よく考えることで他の人とは違った独創的なアイデアや解決策を見出せることがあります。
この特性が短所にかわる場面は、答えが出にくい問いにはまり込んでしまったときです。
例えば、「あの人はどうしていつも不機嫌なのだろう?」といった
自分自身の力ではどうしようもない出来事について深く考えていても明確な答えは出てきません。
このような状態は、特に自己肯定感が下がっているときに起こる現象だそうです。
このような場面での、対応策としてスリーグットシングスが挙げられています。
やり方はとても簡単で、ノートやメモ帳に「その日よかったこと」を3つ書き出すだけです。
スリーグットシングスを続けていくと、いいことに目を向けられるようになり、1日の出来事に期待感を持つことができます。
すると自己肯定感が高まり、自分の力だけでは対処できない問題を客観視する冷静さを取り戻すことができるそうです。
何かを決めるとき、ついつい人の意見に頼ってしまう
繊細すぎる人は何か重大な決定を下さなければならないとき、
慎重にものごとを見定め、行動に移すまでに時間をかける傾向があります。
これには良い面もありますが、行動が遅くなるというデメリットがあり、
スピード感のなさによって、周りとの関係をギクシャクさせてしまうことがあります。
そんな経験を繰り返すうち、
周りの人の気配を読む繊細すぎる人は、次第に決定権を他人に譲ってしまい、
じわじわと自己決定力を失ってしまう。
自己決定力が低下してしまったとき、効果的なアプローチに「エンプティ・チェア」というワークがあるそうです。
詳しいやり方は、是非この本を読んでいただきたいのですが、このワークを行うことによって、
自分を客観的に観察する「メタ認知」が進むようになるそうです。
繊細すぎる自分の取扱説明書 を読んだ感想
この本を読んで感じたのは、繊細すぎる人と自己肯定感の関係が密接だということです。
自己肯定感が高いときには、繊細すぎる人は才能を発揮しやすいですし、
自己肯定感が下がっているときには、繊細すぎる人の特性がネガティブな方向に働いてしまいます。
また、ステップ4には、紹介した4つのように「繊細すぎる人あるある」とそれに対する対応策が示されていて、取り組みやすいワークも多数紹介されていました。
特に、今回紹介したスリーグットシングスは取り組みやすいと感じましたので、
生活の中に取り入れてみたいと思いました。
まとめ
繊細すぎる自分の取扱説明書は
- 自分はHSP(繊細すぎる人)なのではないかと思っている。
- 生きづらさを解消したい
- 自分に合うHSPの本を探している
と思っている方にピッタリの本です。
この本を読むことで、繊細すぎる自分の特性を知ることができます。
自分にあったワークに取り組むことで繊細すぎることで生じる「生きづらさ」を軽減することができます。
是非手にとって読んでみてください!
↓早速読んでみる
おしまい
コメント