HSPの本読んでみた 〜井上智介著:繊細な人の心が折れない働き方〜

読書録
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・毎日仕事に行くのがしんどい

・もっとラクに自分らしく働きたい

・HSPに関する知識を深めたい

そんな方に向けてこの記事を書いています。

こんにちは。メンタルダウンで休職 ⇨ 配置転換で職場復帰したでぃがーです。

今日は、井上智介さんの「繊細な人の心が折れない働き方」

を読んでみた感想を書きたいと思います。

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繊細な人の心が折れない働き方 はこんな本です

この本の著者は井上智介さんという方です。

産業医精神科医として会社を訪問する一方、ブログやSNSで積極的に情報を発信されています。

精神科医で産業医ということで仕事をきっかけに精神的に病んでしまったり、

僕のようにメンタルダウンした方をたくさん見てこられたのではないかと思います。

そんな経験を元に、

HSPの人はなぜ職場でしんどいのか

・しんどいときにどんなふうに考えたらよいか

具体的な環境の整え方

が具体的に分かりやすく書かれています。

1項目につき見開き1ページのボリュームで書かれています。

時折マンガがあったり、イラストも多く書かれていて、とても読みやすい本です。

 

なぜこの本を読んだのか

自分がHSPかもしれないと思ってから

タイトルに「繊細」「敏感」「HSP」が入った本を読み漁っています。

HSPの本の中でも特に職場での「しんどさ」にフォーカスした本

ということが他の本とは異なると思います。

僕もずっと仕事でのしんどさを感じながら働いていたし、

もうしんどい思いをして働きたくないと思っていたのでこの本を読んでみたいと思いました。

繊細な人の心が折れない働き方 で心に響いた内容

「繊細な人の心が折れない働き方」で心に響いた内容は

・相手の不機嫌はあなたのせいではない(切り離す)

・「〜べき」は「〜だったらいいのになぁ」にする(言葉の力)

・「今日の仕事終わり!」と自分に声をかける(仕事から心を離す)

の3点です。

相手の不機嫌はあなたのせいではない(切り離す)

介護施設で管理職をしていたとき

仕事を振ると、全力で不機嫌になる人がいました。

そんなとき僕は

「自分の仕事の振り方が悪かったに違いない」

「もっといい仕事の依頼の仕方があるに違いない」

と全て自分のせいだと考えていました。

「自責」と「他責」という言葉ありますが、

そうやって全て自分に原因があると考えることが「自責」思考だと考えていました。

相手の不機嫌はあなたのせいではない(切り離す)を読んだときに

しばらく前に読んだ「嫌われる勇気」を思い出しました。

「嫌われる勇気」はベストセラーになったアドラー心理学の本ですが、

その中の「課題の分離」という言葉が頭に浮かびました。

 

「課題の分離」とは簡単に言うと

「他人の課題に介入しないこと」、「自分の課題に他人を介入させないこと」

を言います。慣れないとイメージしにくいかもしれないですね。

 

HSPさんは感度が高く、表情やしぐさから敏感に人の気持ちを察するので、他人の不機嫌さに誰よりも早く気づきます。しかも、自己肯定感が低く他人の評価軸に合わせがちなので、人が不機嫌になると、自分のせいだと感じてしまいます。

また、他人との境界線がもろいHSPさんは、不機嫌な人といると自分もイライラしてきます。

そこで「なんとかしなくては」という思いが強くなる、人一倍気遣いをすることになるのです。

周りに不機嫌な人がいるときの僕、まさにその通りです。

そんなときは

「他人を切り離して考える」ことが大切です。

相手のイライラは「相手の問題」と開き直ってしまうようにしたいですね。

「〜べき」は「〜だったらいいのになぁ」にする(言葉の力)

僕はルーズなところはルーズなのですが、とことんやるときはとことんやる一面があります。

あるところでは「完璧主義」です。

管理者をしているときも常に

「早く赤字から脱却しなければならない」

「高業績で人間関係のよい職場を作らなければならない」

「管理者として、全てのことを完璧にこなさなければならない」

「〜するべき」思考に無意識に陥っていました。

今は「そうやって自分で自分を追い込んでいたんだなあ」と思うことができます。

HSPさんはつねに他人の評価軸で動き、人を満足させようとがんばってしまいます。

しかも無意識のうちに完璧主義になりがちなので、手ぬきや雑な仕事が許せません。

でも、膨大な業務に追われてどうしても雑な仕事になってしまい、

ミスをしてまた自分を責めるという負のスパイラルに入ってしまいます。

なので「〜べき」を「〜だったいいのに」というように

義務から願望に置き換えましょうということなんですね。

義務だと果たせなかったときに自分を責めてしまいますが、

願望であれば叶わなくてもいいのです

「きょうの仕事終わり!」と自分に声をかける

HSPさんは、仕事とプライベートに切り替えが苦手です。プライベートな時間にも仕事のことが頭から離れず、なかなかリラックスできません。

はい、そうです。

仕事が終わって家に帰ってきてからも

仕事で不安なこと、うまくいっていないことを解消するにはどうしたらいいか

本を読んでみたり、インターネットで調べてみたり

ずっと仕事のことが頭から離れませんでした。

また、いつも「キリのいいところまでやったら帰ろう」

定時に帰ることを意識したことがありませんでした。

仕事を「キリがいいところまで」やろうとする人もいますが、時間がきたらスパッと切り上げてください。「キリの悪い」ところから再開したほうが、仕事に入りやすい場合もあります。

こんなふうに考えてもいいんだというのは本当に目からウロコでした。

今は残業規制が厳しい部署にいることもあり、「時間がきたらスパッと切り上げる」ようにしています。

 

やり残した仕事があって気になるときは、翌日やるべき仕事を「TO DOリスト」で箇条書きにし、デスクの上に残して退社します。

今は定時の10分くらい前になったら、デスクを片付け始めて明日のTO DOリストを作成することをルーティンにしています。

繊細な人の心が折れない働き方 の感想

とにかく読みやすい本です。

見開き1ページに1項目ずつ書いてあるので、

順番ではなく気になった項目だけをすぐに読むことができます。

後半の考え方や環境の整え方もすぐに行動に移せることばかりで、

僕も「キリが悪くても帰る」ということを読んですぐに実践しています。

まとめ

自分がHSPではないかと思う方で、

特に仕事での「しんどさ」を強く感じている方にこの本は強くオススメできます。

一通り読んで終わりではなく、

手元に置いておいて困ったことがあったときに

辞書のように調べるような使い方もできると思います。

ぜひ手にとって読んでみて欲しいです。

↓早速読んでみる

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おしまい

 

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