HSPの本読んでみた 〜時田ひさ子著:かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方〜

読書録
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・自分のやりたいことが分からない

・繊細な自分に合った仕事を見つけたい

そんな方に向けてこの記事を書いています。

こんにちは。メンタルダウンで休職 →  配置転換で復帰のでぃがーです。

今日は時田ひさ子さん かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方を読んでみた感想を書きたいと思います。

かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方はこんな本です

かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方は、HSS型HSPを「かくれ繊細さん」として日本で広めたHSS型HSP専門カウンセラーの時田ひさ子さんが書かれた本です。

ただ「HSP」や「繊細」、「敏感」だけでなく「やりたいことの見つけた」なわけでもなく

「かくれ繊細さん」に特化した「やりたいことの見つけた」というちょっとニッチな本です。

とても読みやすいし、分かりやすく書かれているので、スラスラ読むことができました。

なぜこの本を読んだのか

休職期間中、自分が「やりたいこと」が分からなくなってしまった僕は、

「自己理解」を進めながら、「やりたいこと」を探していました。

「自己理解」を進める中で、自分が「HSPかもしれない」

ただのHSPではなくて「かくれ繊細さんなのかもしれない」と思っていた中、

読書用の本を探しているときにこの本に出会いました。

まさに「自分のための本だ」と思い読んでみることにしました。

かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方で心に響いた内容

かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方を読んで心に響いた内容は3つあります。

  • 非HSPとHSPでは「やりたいこと」に対する捉え方が違う
  • 「やりたいこと」はもっと自由な設定でいい
  • 「独りでこもる時間」と「人と話す時間」を行ったり来たりする

順番に詳しくお伝えしてみたいと思います。

非HSPとHSPでは「やりたいこと」に対する捉え方が違う

非HSPは「やりたいならやればいい」と楽観的に捉えています。

自分と「やりたいこと」の間には隙間がなく、近い距離にあります。

体調や精神的な状態が悪くなったとしても、それは一時的なものであり、時間経てばその調子の悪さは改善され、やりたいことをやれるようになるといった距離感にあり続けます

一方、少数派であるHSPはやりたいことを「変身の先にあるもの」「今の自分を飛び越えていかないと手に入らないもの」ととらえています。

やりたいことがやれている自分は、理想の自分を実現することであり、そういう自分に変身するためにもがいています

非HSPとHSPではこんなにも「やりたいこと」に対する捉え方が違うのだと驚きました。

HSPにとって「やりたいこと」がやれている状態というのは、

変身して一目散に走っている状態であり、非日常的に追い込んでいる状態です。

非日常的な状態は長く続かないので、もとの自分に戻ったときに途端に不安がやってくる。

これはまさに自分に当てはまっていました。

毎週末、勉強会や学会に参加して、

普段会わない人と会って非日常の「やりたいこと」をやっている自分になる。

月曜日から日常が始まると「これでいいのだろうか」と常に不安になってSNSで他の人の動向をチェックする。

非HSPとHSPの「やりたいこと」に対するとらえ方にこんなにも差があることは認識しておかなければならないと思いました。

「やりたいこと」はもっと自由な設定でいい

かくれ繊細さん(HSS型HSP)の人に合わせすぎて「やりたいこと」で挫折するのを防ぐ具体的な10個のポイントが挙げられています。

全て読んで感じたことは、人と比較したり、「普通」や「標準」合わせるのではなく、

自分が感じた「やりたい」を大切にすることが大切ということです。

10個のうち、特に僕が心に響いたポイントは

・やりたいことはどんどん変わってもいい

世間一般的には、「やりたいことは、一生かけてするもの」だという暗黙の了解的なものがあるように思います。

かくれ繊細さん(HSS型HSP)は好奇心旺盛で、ある程度予測が立つと興味を失うという特性があるので、「やりたいことを」長期間同じようには続けられないかもしれないのです。

長く続けることだ大切だとか、普通だと思わずに、

やりたいことを転々とすることも「アリ」なんだと思ってもいいのだと思いました。

・やりたいことは人のためにも、自分のためにもならなくていい

かくれ繊細さん(HSS型HSP)は人の喜ぶ顔を見ることに喜びとやりがいを強く感じるそうです。

HSPは、感情の現れた表情の写真を見たときに、非HSPよりも脳と神経系の両方に強い反応が現れることが分かっているそうです。

僕も、誰かの役に立ちたい、喜ぶ顔が見たいと思って何かをすることが多いので、

一旦「人のためにならなければならない」という考えは置いておいてもいいんだなと思いました。

・やりたいことができないときに怠け者認定しなくていい

何かやろうとしているのにできないとき、

「自分はダメな人間だなあ」「怠け者だなあ」と思うことは度々あります。

テキパキと家事や育児をしている妻をみているとなおさらそう思います。

でも、それは「かくれ繊細さんには必要なグダグダ期間かもしれない」というのです!

それはなぜかというと

かくれ繊細さん(HSS型HSP)はエネルギーの使い方大多数の人たちと異なるので、みんなと同じペース配分では過ごせないのです。

ということなんです。

人とは違う感じ方をする自分を責めたり、ダメだと決めつけず、

認めて許してあげていいんだなと思いました。

「独りでこもる時間」と「人と話す時間」を行ったり来たりする

管理職になり始めた頃、電話がとても苦手でした。

話している相手の表情が見えないという理由もあるのですが、

周りに他のスタッフがいるときに

「見られている」と強く感じてしまい、集中することができなかったからです。

周りで話している声や、人の動きなども気になってしまい、

数値を扱う仕事や書類を作成するなどの仕事に集中して取り組むことができませんでした。

なので、集中力が必要な仕事はいつも終業時間後でした。必然的に常に残業ですね。

だから本当に職場に「自分の部屋(施設長室)が欲しい」と強く思っていましたが、

赤字続きだし、とてもそんな贅沢言えないと思ってずっと我慢していました。

でもこの章を読んで「そう思う自分は悪くなかったんだ」と思うことができました。

今の職場環境は以前と比べると「独りでこもる時間」が取りやすくなりました。

それだけでも仕事に対するストレスは大幅に軽減されたと思います。

特にHSS型HSPは視覚や聴覚からの情報に強く集中力を左右されるということなので、

特性を考慮した環境に身を置くことは大切なことだと思いました。

かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方 の感想

かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方を読めば、

「やりたいこと」がすぐに分かるようになるかというとそうではありません

ですが、この本を読んで、

かくれ繊細さん(HSS型HSP)の特性(考え方のクセ)得意なこと苦手なことを知ることで

「やりたいこと」に近づくことができると思います。

HSS型HSPでなくても

「やりたいこと」が分からなくて困っているHSPの方も得られるものは多いのではないかと思います。

メンタルダウンして、「ダメだな」と思っていた自分を許すことができた気がします。

 

まとめ

かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方は

・やりたいことが分からない

・繊細な自分に合った仕事を見つけたい

と思っている方にオススメできる本です。

「やりたいこと」に対する捉え方は非HSPとHSPとでは異なります。

この本を読んで、

まず「やりたいこと」とは何なのかを知ることができ、

HSPの自分を知ることができます。

するとぼんやりと遠くに「やりたいこと」の輪郭が見えてくるような気がします。

↓早速読んでみる

おしまい

 

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